さてさて、実況中継とは言いつつも、何を伝えれば…
ぼんやり考えてたら、明らかに他人同士やったオバサマたちが、会話を始める。
もちろん、ネタは姜さま。
あの本読んだ?だの、あのときのテレビはどうだ、だの。
オバサマの会話で、唯一、 収穫といえば、
付録のDVDは、思ったより、短いってことか。
ようやく、アルファー波の発信源のいる部屋に案内されて、ようやく気付く。
オレだけ、手に本を持っておらず、ひたすらケータイをいじってる…やばい。このままでは、似非愛好家と間違えられる!
女優としても心構えを!!!
まずは形から。
他人の名前が書いてある封筒は、なるべく見せないようにしつつ、さっとカバンから本を出し、顔には、待ってました!とばかりのウキウキ笑顔。
じわじわと近づく、ご拝顔の時間。2人前の人が写真撮影をしているところを、なぜか1人前のオバサマも一緒に、彼らの写真を撮る。
これは、愛好家の中では常識なのかも…
ムダな詮索をせず、とりあえず、オレも一緒にケータイを構えてみる。
ん?ケータイでいいのか?
「すぐにシャッターが押せる状態で、お渡しください」
元気な店員の声に、オレも一応、スタンバってみる。
てか、さっきの家族+姜の写真は、いるんか?
とか思ってたら、
出版社の人が、「本をお預かりします~」と。
何気無く、オレの手元の本を持っていった先を見たら、開いているページが、当初の予定と違う!
ここは、一介のファンとして、抗議に出るべきが。
いや、それとも、姜を目の前にした瞬間に、
「センセ、こっち☆」と爽やかに言うべきか…
そもそも、台本にはこんな設定なかったはず。
いや、ここが女優の腕の見せどころ…
「どうぞ~」
あっ、はいっ!
突然、声をかけられるも、まず返事。礼節を重んじる…ムニャムニャ・・・
とか考えてたら、すかさず姜が、
姜「今日はどうも☆」
やべ、この声か!
姜「雨の中、ありがとうございます」
オレ「いえ、先生こそ…」
…
二の句が出ない…
先生こそ、何やねん!
女優生命も、ここまでか!
「今日は、京都にも行ってらしたんですね」
出たわ!アドリブ!
姜「えぇ、ちょっとだけ」
・・・
ちっ!何やねん、その素っ気ない返事は。
えぇっと、じゃあ次は…とセリフを考えようとしたら、
姜「どうも!」
と、やおら立ち上がり、机の脇に立ったかと思ったら、当たり前のように、オレの前に右手を差し出す。
アホちゃう?このオッサン。オレ、ファンちゃうし…どんな面して、手ぇ出しとんねん
と思いながらも、なぜか右手はちゃっかり姜の前に出すオレ。
しかも、オバサマ続きで疲れたのか、私の話に興味を持った若いオトコが…ってな表情に見えたのはオレだけか…
しっかりと握手を交わし、禁じ手のはずのケータイに向かって、お決まりのピースサイン。
「ありがとうございました☆」
何にすっきりとしたんか分からんが、結構元気に言った自分に、ちょっと爆笑。
「保存してませんから~」
写真班から渡された自分のケータイを掴んで、必死に保存作業に入るオレ。
普段なら、「保存ぐらい、しといてほしいわぁ」とか言いかねんはずやのに。
何や、オレ、楽しんでるやん。
2009年8月12日水曜日
サイン会って、こんなもんかしら(後編)
9:30
あさと
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