2008年2月10日日曜日

ポジション探し

昼前から降り始めた雪に気づいたのは、
壁にはめ込まれたガラス越し。

ここ10年、とんと降りもしなかったのに、
こんなときに限って、振りやがる。

効き過ぎた暖房のせいで、
ロンTだけで仕事をしてるオレにとって、
窓越しに見える風景は、
どこかのテーマパークのエキシビション。


花鳥風月を愛でる


そんな「高貴なオアソビ」をやってる余裕なんてないけども、
前庭にあるアジサイに新芽が萌えてたり、
桜の枝で、渡り鳥が羽を休めてることで、

「春」を感じ取ってみたり。


一晩もすれば、消えてなくなる淡い雪景色。

そっと手にとってみれば、
もろくも溶けさるセツナさ。

一層のこと、冷凍保存でもしたい。

北の大地に降る雪と違って、
どこか湿気をおびた雪は、
結局、足元を悪くするだけ。

ほんの一時の降雪を楽しむ。
街を覆う真っ白なブランケットに、
セツナさを感じつつも、
高揚感を抱けただけでも、
儲けもんなんかもしらん。


仕事を終えて、
駅まで向かう道の向こうに、彼の姿が見えたのに、
なぜか声をかけられなかった。。。

あの時感じた「暖かさ」は、
却って、「冷たさ」を際立たせ、
オレを冷え込ませる。

日常と、非日常の往き来を愉しめる、
そんな余裕がほしいな。

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